文化と歴史、創作と現実
2020年6月13日 Magic: The Gatheringmtgオタク諸君の思いは大差ないようなので、
申し訳ないけど、そういう考え方は大変幼稚で、君たちはオモチャを取られて駄々をこねているだけですよ、という話を書く。
まず、日本ではせいぜいマイノリティの暴動くらいに思われているかもしれないけど、現状主にアメリカで生じているblack lives matterの諸問題は歴史的に意義のある行動だ、という当たり前のことだけ前提として共有しておく。ここに手持ちの情報で異議を差し挟みたい人もいるかもしれないけど、これはもうただ勉強してくれ、広い視野を持ってくれ、自分の手持ちがいかに狭く限定的か知ってくれとしか言いようがない。勉強してくれ。
さて、僕たちの楽しいオモチャの世界に土足で踏み込む野蛮な奴らがいる。
概ねそういう反応のようですね。
問題提起:僕たちのオモチャの世界は、本当に僕たちだけの世界ですか?
「ジハード」「ジプシー」「十字軍」といった単語で構成された世界が、現実と完全に区別されたフィクションだと言い切れますかという話。日本人にとってはただの一般名詞かもしれないけど、mtgは世界を相手にしたtcgですね。とすると「ジハード」をただの一般名詞として処理できいない人もお客さんなわけです。信念、信仰の区別なく誰でもお客さんにできるためには、そういう配慮は必要だと思いますよ。「ジハード」というカードを削除することは、よりmtgコミュニティを開かれたものにする一つの手法となり得るわけですね。そんなやつらのために僕の大切な「ジハード」「十字軍」を...と思う人がいるかもしれない。残念だけど、他のオモチャを見つけましょう。誰にとってもニュートラルに楽しめるオモチャがmtg には沢山あるでしょう。デルバーでもいい、タルモでもいい、エルドラージでもいい、オーコでもいい、誰もが楽しめるフィクションがmtg には沢山ありますよね。
論点:創作と現実の区別?
よく見かけました。まあオタクの常套句ですね。
現実と区別するなら「十字軍」という語は使用するべきではないですね。ある時代、ある宗教的目的を以って、ある人々へ向けられた虐殺行為、虐殺部隊を指す語以外に、「十字軍crusade」という語は存在しません。もし、それと完全に区別されたフィクションを創り上げるなら、そこに「十字軍crusade」という語は登場するべきではない。それだけの話です。フィクションと現実をしっかり区別するために、「十字軍」は削除しましょう。
そもそも現実から一切の批判を回避できるほどに、現実と完全に区別されたフィクションを創り上げること、そんなことは容易ではない。フィクションであるなら即現実と区別できる、なんて考えは極めて幼稚であり、実際には創作とはそんな生易しいものではない。勉強してください。作品批評、とか、作品論、とか、テクスト分析、とか、そういう単語で論文を検索して読んでみるといい。今回のウィザーズの決定は、mtgのフィクションとしての完成度をより高める目的と考えれば、むしろ評価すべきでしょうね。
ともかくビックリしているのだろうね。なんでそんなことになるのか理解ができないんでしょう。それは仕方ないです。無知を恥じることはない。ただ無知のまま駄々をこねても仕方ない。いい機会です。勉強しましょう。宗教や歴史、文化、人間の創作活動について。いい論文や本がたくさんあります。
あと、ウィザーズは一つ一つのカードについて、削除理由を明記すべきでしょう。あれこれと憶測が飛ぶことは単純によろしくない。一つ一つ、絵柄やテキストの何がダメだったのか、ちゃんと説明するべきです。そうであれば、より建設的な議論が可能になる。
申し訳ないけど、そういう考え方は大変幼稚で、君たちはオモチャを取られて駄々をこねているだけですよ、という話を書く。
まず、日本ではせいぜいマイノリティの暴動くらいに思われているかもしれないけど、現状主にアメリカで生じているblack lives matterの諸問題は歴史的に意義のある行動だ、という当たり前のことだけ前提として共有しておく。ここに手持ちの情報で異議を差し挟みたい人もいるかもしれないけど、これはもうただ勉強してくれ、広い視野を持ってくれ、自分の手持ちがいかに狭く限定的か知ってくれとしか言いようがない。勉強してくれ。
さて、僕たちの楽しいオモチャの世界に土足で踏み込む野蛮な奴らがいる。
概ねそういう反応のようですね。
問題提起:僕たちのオモチャの世界は、本当に僕たちだけの世界ですか?
「ジハード」「ジプシー」「十字軍」といった単語で構成された世界が、現実と完全に区別されたフィクションだと言い切れますかという話。日本人にとってはただの一般名詞かもしれないけど、mtgは世界を相手にしたtcgですね。とすると「ジハード」をただの一般名詞として処理できいない人もお客さんなわけです。信念、信仰の区別なく誰でもお客さんにできるためには、そういう配慮は必要だと思いますよ。「ジハード」というカードを削除することは、よりmtgコミュニティを開かれたものにする一つの手法となり得るわけですね。そんなやつらのために僕の大切な「ジハード」「十字軍」を...と思う人がいるかもしれない。残念だけど、他のオモチャを見つけましょう。誰にとってもニュートラルに楽しめるオモチャがmtg には沢山あるでしょう。デルバーでもいい、タルモでもいい、エルドラージでもいい、オーコでもいい、誰もが楽しめるフィクションがmtg には沢山ありますよね。
論点:創作と現実の区別?
よく見かけました。まあオタクの常套句ですね。
現実と区別するなら「十字軍」という語は使用するべきではないですね。ある時代、ある宗教的目的を以って、ある人々へ向けられた虐殺行為、虐殺部隊を指す語以外に、「十字軍crusade」という語は存在しません。もし、それと完全に区別されたフィクションを創り上げるなら、そこに「十字軍crusade」という語は登場するべきではない。それだけの話です。フィクションと現実をしっかり区別するために、「十字軍」は削除しましょう。
そもそも現実から一切の批判を回避できるほどに、現実と完全に区別されたフィクションを創り上げること、そんなことは容易ではない。フィクションであるなら即現実と区別できる、なんて考えは極めて幼稚であり、実際には創作とはそんな生易しいものではない。勉強してください。作品批評、とか、作品論、とか、テクスト分析、とか、そういう単語で論文を検索して読んでみるといい。今回のウィザーズの決定は、mtgのフィクションとしての完成度をより高める目的と考えれば、むしろ評価すべきでしょうね。
ともかくビックリしているのだろうね。なんでそんなことになるのか理解ができないんでしょう。それは仕方ないです。無知を恥じることはない。ただ無知のまま駄々をこねても仕方ない。いい機会です。勉強しましょう。宗教や歴史、文化、人間の創作活動について。いい論文や本がたくさんあります。
あと、ウィザーズは一つ一つのカードについて、削除理由を明記すべきでしょう。あれこれと憶測が飛ぶことは単純によろしくない。一つ一つ、絵柄やテキストの何がダメだったのか、ちゃんと説明するべきです。そうであれば、より建設的な議論が可能になる。
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